「肩甲骨の内側がズキズキ痛む」
「首や肩のこりが取れない」
「背中の片側だけがチクチクする」
こうした症状が続く方は、ただの肩こりではなく
肩甲背神経痛(けんこうはいしんけいつう) が隠れている可能性があります。
肩甲背神経痛は、首から伸びる神経が肩甲骨まわりの筋肉によって圧迫され、痛み・しびれ・違和感が出る症状です。

最近では、スマホの長時間使用やデスクワークの増加により、ご相談をいただくことが増えてきました。
肩甲背神経痛とは?
肩甲背神経は「頸椎5番」付近から始まり、肩甲骨の内側〜背中上部 にかけて走る細長い神経です。
肩甲骨を支える「肩甲挙筋」「菱形筋」といった重要な筋肉の間を通っており、姿勢の悪さや筋肉のこわばりに非常に影響を受けやすい構造をしています。

この神経が圧迫されると、
肩甲骨の内側がズキズキ・ピリピリする
首や肩が常に重だるい
背中を動かすと痛みが走る
といった特徴的な痛みが現れます。
特に猫背・巻き肩姿勢や、育児で前かがみが増えるママさん、長時間のPC作業をされる方に多く見られます。
首肩こりとの深い関係
首肩こりが強い方の多くは、筋肉の奥で神経が圧迫されています。
影響を受けやすいのは、
・胸鎖乳突筋(首の前側)
・斜角筋(首の横の呼吸筋)
・肩甲挙筋・僧帽筋(肩を支える筋肉)
これらの筋肉が硬くなると、血流が悪くなり、酸素不足による痛み・だるさ・頭痛が起きやすくなります。
さらには、首まわりの緊張は 自律神経(交感神経・副交感神経) にも影響します。
胸郭出口症候群、顔のむくみ、二重あごにもなり、呼吸が浅くなったり、眠りが浅くなったりと、痛み以外の不調を引き起こす原因にもなります。
当院での、肩甲背神経痛と首肩こりへの施術
メディセル筋膜リリース
吸引しながら筋膜の癒着をやさしく解放し、
血流改善
神経圧迫の軽減
肩甲骨の可動域アップ
を促します。
肩甲骨の奥深いこわばりにもしっかりアプローチできます。
はりきゅう治療
深い筋肉に届きにくい痛み…そこで「鍼」が力を発揮
肩甲背神経痛の特徴は、筋肉の表面よりも「深部」が痛むこと。
そのため、一般的なマッサージやストレッチだけでは届きにくいケースも少なくありません。
そこで有効なのが 鍼(はり)施術 です。
鍼は、
深部の筋肉の硬さを直接ゆるめる
神経の圧迫を減らす
血流を改善し、自然治癒力を高める
という特性があり、肩甲骨の内側など手技で触りにくい部位にもやさしくアプローチできます。
特に肩甲背神経の走行上へピンポイントに施術できるため、痛みがスッと緩和しやすいのが特徴です。
鍼施術は痛い?怖い?
鍼施術に初めてされる方からは、
「痛くないの?」「怖いイメージがある…」とよくご相談をいただきます。
使用する鍼は髪の毛ほどの細さで、
痛みは「チクッ」程度、もしくはほとんど感じない場合がほとんど。
むしろ、「深い場所のコリがゆるむ感覚が気持ちいい」と感じる方が多く、施術中に眠ってしまうケースもあります。
また、当院では単回使用(使い捨て)の衛生管理された鍼のみを使用しますので安心して受けていただけます。
手技療法
さらに当院では、鍼・メディセルに加え、手技療法(手による調整) を大切にしています。
肩甲背神経痛は、肩甲骨だけでなく
・首の歪み
・肩の巻き込み(巻き肩)
・背骨のねじれ
・呼吸の浅さ
など全身のバランスが影響することが多いため、手技で丁寧に整えることで再発予防につながります。
手技療法により、
肩甲骨の位置が整う
首〜背中の動きがスムーズになる
呼吸が深くなる
結果、神経への負担も軽減され、症状がぶり返しにくい身体へ近づいていきます。
鍼 × メディセルでさらに効果アップ
肩甲背神経痛の場合、鍼で深部の筋緊張をゆるめた後、メディセルで筋膜を整える と、より早く回復しやすくなります。
メディセルは筋膜の癒着を吸引でやさしく解放し、
・血流改善
・神経の通り道のスペース確保
・肩甲骨の可動域アップ
を促し、鍼施術との相性がとても良い組み合わせです。
「鍼だけより体が軽い」
「肩甲骨の内側の引っかかりが消えた」
といったお声をいただくことも多くあります。
こちらも併せてご覧ください↓
頭痛・自律神経ケア
放置はNG。早めのケアが回復の近道
肩甲背神経痛は、放置すると
✅首肩こりの慢性化
✅呼吸の浅さ
✅自律神経の乱れ
などにつながることがあります。
まとめ
肩甲背神経痛は、筋肉の奥の緊張や神経の圧迫が原因で起こります。
鍼・メディセル・手技療法の3つを組み合わせることで、深部の緊張をゆるめ、筋膜を整え、姿勢や動きのバランスまで改善できます。
「肩甲骨の奥がズキズキする」
「首肩のこりが続いてツラい」
そんなお悩みを抱えている方は、どうぞ一度ご相談ください。
あなたの身体が軽くなるお手伝いを、心を込めてサポートいたします。
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